19世紀の肖像写真家といえばこの人、Nadar(ナダール)。1820年にパリの裕福な出版業者の家庭に生まれ、若い頃はジャーナリストとや風刺画家として活動。30代前半に写真館を開き、たくさんの著名人を撮影しました。背が高く大柄で赤髪に赤髭、スタジオの内装や看板も赤で統一。顧客を赤い服着てお出迎えしていたとか。派手ですねー。現代だったらDavid Lachapelle(デビッド・ラシャペル)みたいな写真撮ってたかもしれませんね。
セルフポートレート。髪は赤くヒゲも赤かった?
ナダールが撮影したポートレート Alexamdre Dumas(アレクサンドル・デュマ)、フランスの小説家です。
ポートレートに飽きたら?パリの下水道や墓地を撮影したり、気球に乗って世界初の空撮にも成功。1874年には自分のスタジオで印象派(モネやマネ、ルノアール、ドガなど参加)の展覧会を開いてます。昔の人はスケールでかい。
「ナダールは写真を芸術にした」このころから写真は芸術?という議論があったんですね。
(画像はWikipediaから)